PREVENTIVE DENTISTRY

予防

予防歯科

歯周病やむし歯で辛い思いをしないためにも、予防歯科はとても大切です。
歯周病検査で歯周ポケットが4mm以上で歯周病と診断されます。
初期の歯周病と診断されるのは4mmです。患者様ご自身でこの深さまで歯ブラシの毛先を到達させることは不可能だと思われます。
当院では国家資格を持った衛生士が歯肉の下の歯石、プラークの除去をしっかりと行っていきます。

セルフケア

予防歯科で最も重要なのは、患者様ご自身で日々行うセルフケアです。
セルフケアを怠るといくら歯科医院に通っていたとしても健康がいつまでも続きません。
セルフケアのために必要な歯ブラシ、歯磨き粉、フロスや歯間ブラシも人により合う、合わないがあります。
各種取り揃えておりますので、担当になった歯科衛生士が適したものを選びますので、ご遠慮なくご相談ください。

プロケア

セルフケアを補うために歯科医院にて国家資格を持った歯科衛生士が行うケアのことを「プロケア」と言います。
当院でのプロケアでは歯科衛生士が定期的にご自身で取りきれなかった歯石・プラークを徹底的に除去していきます。
お時間にしておよそ30分程度です。
予防歯科におけるプロケアの頻度としては、一般的には3ヶ月に一度程度が理想と考えますが、患者様ごとのむし歯、歯周病、生活習慣のリスクに応じて、患者様ご自身と歯科医師・歯科衛生士で頻度を決めていきます。
特に生活習慣やブラッシングが苦手な患者様に対して、もしくは希望する患者様に関しては高頻度での来院をお勧めしますし、定期的な来院により患者様自身のモチベーションの向上や、セルフケアのテクニックが向上することにより、来院ペースを伸ばしていくこともあります。
口腔内の状態や習慣は通り一遍ではありませんので、それぞれの患者様に応じてプログラムを決めていくことになります。

歯周病

歯周病とは

歯周病は、最終的に歯が抜けてしまうばかりではなく、全身の健康状態にも悪影響を及ぼします。歯周病の進行は非常に遅いため、普段の口腔内の変化にはなかなか気がつきません。気づかないうちに、歯周病は進行し、多くの人が、歯槽骨が吸収して歯が動くのを感じてから初めて症状を自覚します。さらに歯周病は口腔内だけではなく、全身にも影響を及ぼすことが最近分かってきました。歯周病菌そのものは強い病原性を持っているわけではありませんが、菌が歯周炎を起こした歯肉から血液に入りやすい状態になり、全身疾患の原因にもなりえます。

歯周病の進行

歯肉炎

Stage 1

歯肉(歯茎)が赤く腫れます。歯磨きや食事の際に出血することもあります。

歯周炎

Stage 2

歯と歯肉の間が広くなり隙間になり、出血したり膿が出ます。口臭が起こる場合があります。

歯槽骨の破壊

Stage 3

歯と歯肉の間の歯周ポケットが炎症し、歯槽骨が少しずつ溶けてきます。歯が多少ぐらついてきます。

歯が抜ける

Stage 4

歯槽骨が溶けてしまうことで、歯を支えられなくなり根元が見えてきます。後に歯が抜けてしまいます。

一人一人のリスクに合わせた予防

歯は削らないで予防していくのが大事です。詰め物やかぶせ物は自分の歯以上には決してよくなりません。
もし削らなくてよい状態と当医院で判断されたなら、PMTC・歯石除去・フッ素イオン導入・ブラッシング指導・フッ素洗口・食事指導を行い定期的にチェックさせていただきます。

PMTC

患者様に代り、日々の歯磨きでは不十分な部分を、スタッフが機械的清掃器具と、フッ素入りペーストを用いて歯を清潔にクリーニングします。歯ブラシで取れないプラークをも取り除くことができるので、むし歯や歯周病、口臭の予防に非常に大きな効果があります。

歯石除去

歯石とは歯の表面の食べかすや微生物などに、唾液中のリン酸カルシウムが作用して出来た硬い石状のものです。その上にたくさんの歯垢がついて、細菌の巣となり、むし歯になっていない健康な歯でも、歯を支える周りの組織がしっかりしていないと、歯はダメになってしまいます。

歯石になってしまうと、自分では取り除くことが出来ないため、歯科医院にて特殊な専門の器具(スケーリングやPMTCなど)を用いることでしか、除去することが出来なくなってしまいます。

フッ素をイオン導入する

むし歯になりにくくするために、フッ素は、歯に塗布する事で歯質を強化します。
むし歯予防のためのフッ素導入は、当医院で行うフッ素塗布の他、ご家庭で行うフッ素入り歯磨き材の使用やフッ素洗口があります。
これらを併用することで、むし歯予防の相乗効果が期待できます。

しかしながら、フッ素を塗布したからといって絶対にむし歯にならないわけではありませんので、日頃の歯ブラシをしっかり行い、糸ようじの使用などをお勧めします。

妊婦の方には

Case 1

赤ちゃんの口にはもともとミュータンス菌(むし歯の原因菌)はゼロ。「フーフー」や「口移し」で食べ物を与えることで、母親の口のミュータンス菌も一緒に赤ちゃんの口に移ります。妊娠中から、キシリトール、フッ素などで原因菌を減らしておくことが大切です。

お子様には

Case 2

子どもにとってフッ素の塗布は特に重要です。永久歯が萌出したての頃は、まだ歯が成熟していないので、フッ素を継続して塗ることで歯の質を強化します。

中年の方には

Case 3

歯周病が進行しやすい年代であり、歯ぎしりによって歯の根元がくさび状に欠損したり、歯がしみる知覚過敏などの症状も出やすくなります。また歯と歯の間の隙間が広がり、そこをむし歯にしてしまいがち。これらにもフッ素が有効です。

お年寄りの方には

Case 4

老年期に入り、歯周病の進行とともに歯茎の痩せも顕著になり、セメント質が露出しやすくなります。この部分は非常にむし歯になりやすいので、フッ素で歯質強化しておくことが特に重要になってきます。

定期検診でしっかり予防を行いましょう

今や歯科医療の主流は、「治療」から「予防」になりつつあります。
悪くなってしまったところを治療するのはもちろん大切なのですが、それだけでは「悪くなっては治療し、また悪くなっては治療し」の繰り返しになってしまい、健康な歯がどんどん少なくなってしまいます。
大切なのは「これ以上お口の健康が損なわれないような口腔環境をつくること」なのです。
現在痛みを感じている方はもちろん、そうでない方も定期的にチェックして頂く事をオススメしております。

歯が抜けた、折れた

外傷などで歯が抜けた場合、歯の状態によっては元に戻せることがあります。
抜けた歯は乾燥せずに保管することが大切です。きれいに洗ってお口の中で保存するか、新しい牛乳に入れてお持ちください。歯を元に戻す確率を上げるためにも、1分でも早くご来院ください。

※抜けた歯の状態によっては、再植処置そのものが行えない場合がありますので、ご留意ください。

急いでご予約の方は、お電話でご相談ください。

腫れや痛みが強い方へ

急な腫れや激しいお痛みは辛いですし、何より不安ですよね。
まずは当院までお電話ください。
なるべく当日中に診察させていただきます。

  • 当院は予約制です。予約の患者さまが優先となりますので、ご来院後にお待ちいただくことがございます。
  • インプラントなどの手術中やご予約の患者さまで診療台が埋まっており、お受けできない時間帯がありますので、予めご了承ください。まずはお電話にてご確認ください。
  • 当日は応急処置になる可能性があります。
  • 診療時間は平日18:30まで、木曜・土曜日17:00までとなります。