TOOTH EXTRACTION

親知らずの抜歯

親知らずは抜かなければいけないか?

親知らずの生え方が悪いと、歯磨きが難しく将来的に虫歯や歯周病になってしまう可能性が非常に高くなります。
また、正常な歯も虫歯にしてしまう可能性があるので、その前に抜歯をすることをオススメしています。
親知らずが骨の中に完全に埋まっている場合も、腫瘍や嚢胞(のうほう)の原因となってしまったり、親知らずが生えてくることによって歯並びが悪くなってしまうこともあります。

親知らずが少し出ている場合

歯ブラシが届きにくく親知らずや隣の歯が虫歯になりやすくなります。
化膿すると痛みや口臭の原因にもなります。状態を見て抜歯を検討することが望ましい事もあります。

親知らずが歯茎の中に埋没している場合

歯茎の中に埋まっている親知らずが、周辺に悪影響を与えていない場合は様子を見ても問題はありませんが、隣の歯を押して痛みや炎症を引き起こしたりする場合は、抜歯することをお勧めします。

歯科矯正中or矯正予定の場合

矯正担当医の診断の元、抜歯後に治療をスタートする場合や治療終了後抜歯する場合があります。
他医院で矯正中の患者様で親知らずが気になる方は、担当医とご相談いただいてから、ご連絡いただくことをおすすめいたします。

当院では日本口腔外科学会認定医であり、10000本以上の親知らず抜歯の経験がある院長が責任をもって抜歯を担当させていただきます。

親知らずが引き起こすトラブル

親知らずがまっすぐ生えてきて、綺麗に磨ける場合は、特に問題にならない事もあります。しかし、親知らずによって何らかのトラブルが生じる場合には、抜歯が必要になります。

むし歯

Case 1

親知らずが斜めに生えてきたり、途中までしか生えて来ない場合は、歯ブラシが届きにくく、むし歯になりやすくなります。また、親知らずと手前の歯の隙間に汚れがたまりやすくなり、手前の歯が虫歯になることもあります。

歯肉の炎症

Case 2

親知らずが斜めに生えたり、途中までしか生えてこない場合は、歯と歯肉の間にプラークや食べかすがたまりやすくなり不衛生になります。これにより、親知らず周囲の歯肉に炎症「智歯周囲炎」が起きてしまい、歯肉が腫れたり、痛みが生じ、悪化すると口が開けにくくなったり、顔が腫れたりすることもあります。

歯根の吸収

Case 3

親知らずが手前の歯に食い込むように生えてくると、手前の歯の歯根吸収を引き起こしてしまう場合があります。歯根吸収が進むと、親知らずだけでなく手前の歯が揺れ始め抜歯が必要になることがあります。

口臭

Case 4

親知らず周辺は不衛生になりやすいことから、口臭の原因になってしまう可能性もあります。炎症によって歯肉に膿がたまったり、むし歯が進行したりすることも臭いの原因になります。

親知らずを抜くメリット・デメリット

メリット

  • ● 口臭を予防できる

    親知らず周辺は歯ブラシが届きにくく、プラークや食べかすがたまりやすくなり不衛生になりやすく、親知らずを抜歯することで磨き残しを減らすことにつながり、口臭予防になります。

  • ● 歯周病のリスクが下がる

    親知らずが斜めに生えたり、途中までしか生えてこない場合は、歯と歯肉の間にプラークや食べかすがたまりやすくなり歯周病や炎症を起こしやすくなります。親知らずを抜くことで、こうしたリスクを減らすことができます。

  • ● むし歯予防になる

    親知らずとその隣の歯の隙間に食べカスが溜まるとむし歯になりやすくなります。親知らずの生え方によっては、むし歯治療の妨げになることもあります。早めに抜歯をすることでそうしたリスクを減らせます。

デメリット

  • ● 抜歯後に痛みや腫れが出る可能性がある

    親知らずの抜歯後に麻酔が切れると痛みを感じやすいです。 場合によっては、大きく腫れが出ることもあります。 歯科医院から痛み止めを処方されるため、用法・用量を守って服用しましょう。

  • ● 上顎洞へのせん孔、下歯槽神経麻痺のリスクがある

    上顎の親知らずは解剖学的に上顎洞(鼻の横にある空洞)と近い位置にあり、抜歯によって口腔と上顎洞が交通してしまう(口腔上顎洞ろう)状態になることがまれにあります。 その場合には歯肉の縫合が必要になります。
    下顎の親知らずは骨の中を通る下歯槽神経という神経と近くに位置している為日本人の1%では、抜歯後に顎の槽に知覚鈍麻が起こりえます。その場合には内服薬をお飲みいただきほとんどの方が3~6ヶ月後には治癒していきます。

よくある質問

親知らずの抜歯は痛いですか?腫れますか?

歯の埋まっている深さ、抜歯時間、術前の炎症具合と様々な要因があり個人差が大きいですが、抜歯中は麻酔を効かせますので、痛みを感じることは少ないです。ほとんどの場合、腫れは3~5日程度で落ちつき、術後約1週間は痛みが出ることがあります。

抜かなくてもいい親知らずはありますか?

真っすぐ正常に生えていて、トラブルを起こしていない親知らずは抜かずに保存するケースもあります。

4本同時に抜歯することは可能ですか?

基本的にはお断りしています。腫れや痛みにより食事や睡眠が十分に取れずかえって治癒が遅くなるケースもございます。
片側の上下の親知らずの同時抜歯は多くの場合可能です。

抜歯が怖いので眠った状態で治療したいのですが
当院では静脈内鎮静法(静脈麻酔)により、ほぼ眠っている状態での抜歯が可能です。
患者様の全身状態により適用となるかどうか、一度ご相談させていただいてからの処置となります。

歯が抜けた、折れた

外傷などで歯が抜けた場合、歯の状態によっては元に戻せることがあります。
抜けた歯は乾燥せずに保管することが大切です。きれいに洗ってお口の中で保存するか、新しい牛乳に入れてお持ちください。歯を元に戻す確率を上げるためにも、1分でも早くご来院ください。

※抜けた歯の状態によっては、再植処置そのものが行えない場合がありますので、ご留意ください。

急いでご予約の方は、お電話でご相談ください。

腫れや痛みが強い方へ

急な腫れや激しいお痛みは辛いですし、何より不安ですよね。
まずは当院までお電話ください。
なるべく当日中に診察させていただきます。

  • 当院は予約制です。予約の患者さまが優先となりますので、ご来院後にお待ちいただくことがございます。
  • インプラントなどの手術中やご予約の患者さまで診療台が埋まっており、お受けできない時間帯がありますので、予めご了承ください。まずはお電話にてご確認ください。
  • 当日は応急処置になる可能性があります。
  • 診療時間は平日18:30まで、木曜・土曜日17:00までとなります。